庶民めしをかきこむ。 〜落ちぶれてすまん!ねこまんま編〜
ついに体重計を購入。
そして現実を目の当たりにする。
この一年で6キロも太ってしまった。
冷静に考えると産まれたばかりの赤子2人分だ。
そう考えるとぞっとする。
おかしい。
何故ならば私はあまりご飯粒を食べない。
白ご飯が苦手といったら誤解を招くが
おかずで白ご飯を食べることを幼少期からやってきていないのだ。
両親が酒飲みの家庭はある共通点がある。
家族みんなで夕飯。
両親はおかずをつまみに酒を飲み、
締めで白飯を食べると言うことだ。
私は親と同じペースでおかずのみ食べ始め、
両親がご飯を食べる頃はもうお腹いっぱいになっていた。
おかずばかり食べていた私は、ご飯とおかずを一緒に食べるという動作をしていないため、おかずでご飯を食べるという事が不得意である。
おかずとご飯をどのくらいの割合で口にかきこんでいいのかがわからない。
結局、ご飯をたべているとどうしてもおかずが入らなくなるので米で腹を満たすのはもったいないと思ってしまう。
こんな事をSNSで発信でもしたらよもや米一揆でも起こるのではないか。
ねえ、そんな人、本当にいるの?と思う人もいるだろう。
日本人の風上にも置けない・・
そう口に出して呟くとなんだかあの頃を思い出した。
ヤミ米なんて言葉も聞いたあの年、
1993年コメ騒動のことである。
おかあさーん、今日もまたタイ米ぃー?と
あの頃の記憶が蘇る。
その年は深刻なコメ不足。
そんなことを言われたらより米が食べたくなってしまうのは人間の性。
しかし否応無しにパンを食べざるおえない家庭が増え、ヤマザキ春のパン祭りのシール集めがクラスで流行っていたのも何らおかしくない。
その年のコメ不足により翌年の春に日本中の家庭には確実にあの白い皿が増えたことだろう。
日本米をやっと食べれた時の幸せを忘れたわけではない。
贅沢者め!
コメ農家に謝れ!
という事で赤子2人分も脂肪を蓄えたと言うのに
米を美味しく食べる事を決意すると言う
脂肪への挑戦と脂肪の向こう側、
忘却の果てへ・・!
日本人の心を取り戻すべくコメリハビリをここに決意する。
という事で、庶民と言えばこれ。
その名も「ねこまんま」
名前の通り、昔は猫のエサにする残飯の様な見た目である事からそう言われていた。今や猫ちゃんの方が人より良いものを食べていそうだが・・
昔はこれをやると、
やだザマス!行儀の悪い子ザマスね!と
マダムから後ろ指差されるくらいの行為であったが、私は何故これが市民権を得ないのかが不思議でならなかった。
粒立った真っ白い白米様に容赦なくジャバっとと煮立った味噌汁をぶっかける。
いけないことをしているという背徳感も手伝ってか食べ終わった後の満足感と幸福感。
下々の者はこの様に人の目を盗み、
こっそり食べられいるれっきとした庶民めしなのだ。
中毒性がありハマるとずっとコレばかり食べるハメになるので上流階級の方は注意しよう。
落ちぶれてすまん!と
貧ぼっちゃまよろしく
叫びながらかきこむことをおすすめする。
✳作り方
①味噌汁をごく普通に作る。
もちろん残った味噌汁でも。
ペケ山家は必ず玉ねぎが入っています。
入れなくても大丈夫!
※ペケ山は麦味噌をいつも使用。
九州では馴染みのあるフンドーキンの麦味噌。
甘みと旨みが強く一度食べたらハマる事間違いなし。
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②卵を落として半熟になるくらいまで煮る。
③ごはんをよそったお椀にガバッと卵ごと盛る。
④焼き海苔を散らし、柚子ごしょうを添えて完成。
※柚子ごしょうは滑らかな物より唐辛子が粗挽きのものががおススメである。
これまたフンドーキンの(決してまわしものではない)柚子ごしょうは
少し辛めで味が本格的。スーパーなどで手に入りやすくお手頃である。
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