ペケ山ブログ

思いついたことを好きに書いています。

口元緊急事態 ~白い巨人~

 

先日ランチタイムも終わりそうな時間帯の事、
昼食を終えた私はタラタラと会社に戻っていた。

 


するとスーツをバリッと着こなした背の高い男性が


足先の尖った革靴をカツカツと鳴らし颯爽と隣を通り過ぎていった。
 
 
 
 
私ははっとした。

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彼の口元にご飯つぶがついていたのだ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 

褐色な肌に米つぶは真っ白く際立っていた。
米つぶがふっくら立っていた。
 
 
 
 
 

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以前星がつく料亭で食べたあの米つぶだ。
 
 
 

土鍋でじっくり炊き上げた光り輝く
あの美しい米つぶを思い出した。
 
 
口元に米つぶというわんぱくハプニングに遭遇しただけでなく
つけている本人とのあまりにものギャップに
胸がいたくなった。
 
 
 
あんなに小さい米つぶの存在が大の大人の存在を食ってしまっている。
 
巨人だ。
白い巨人である。
 
 
 

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思わず呼び止めてしまうところだった。
 
 
 
 
 
 

が、そっと行き場のない手を下ろした。
 
 
 
 
 
 
 

あの感じだと昼食を終えて、
クライアントとの打ち合わせという所だろうか?
 

私はこういう時どうもこうも、
ひとりで勝手にいたたまれない気持ちになってしまうのだ。
 
 
 
 
 

クライアントと打ち合わせ。
その時に言ってもらえれば良いが、
 
あんなシュッとした長身で中井貴一もびっくりの整髪に
パリッとしたスーツを着てる人には大変言いづらい。
 
 

あの人がちょっとお調子者で砕けた感じであれば笑って話せるのだが、
そんな雰囲気は全くもって皆無である。
 
 
 
 
 

あまり手応えを感じなかった提案に首を傾げながら帰社。
 

米つぶの存在を誰にも教えてもらえずにそのまま帰ってきたら、
やっと酸いも甘いも噛み分けた経験豊富なの女性事務員(出来れば山村紅葉あたり)に指摘されて初めて気付くのだろうか。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

どんなに隙のない完璧で素晴らしい提案をしたとしても、
口元の米つぶが全てをコントにしてしまうのだ。

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恐らくクライアントも、タイミングを失ってしまえば、
米つぶの存在を言えなかった罪悪感に苛まれ、
途中で言うか言わまいかに気を取られるため、
話など1ミリも入ってこないだろう。
 
 
 
 
 

しかしたまたま米つぶ付いてますよと指摘してもらえたとしても
赤面必至であり、後の提案もバシッとキメることはままならず、
信頼感も半減してしまいかねない。
 
 
 
 

どっちにしろ、今日は前途多難になるだろうと予想される。
 
 
 
 

だからといって通りすがりの全く知らない人から言われるのはどうだろうか。
しかも若くはないとは言え異性の私に言われるのもプライドを傷つけるのではないか。
 
いや、私は彼に伝えれる度胸はもちあわせてはいない。
 
身だしなみが整っている人こそ言いにくいしものだ。
 
 
 
 
 
 

以前電車に乗っている際、
ズボンのチャックが全開している人に座っていたおじさんが
開いてるよのサインを送っているのを目撃した時があった。
 

意外にも下の事は簡単に言えたりする。
 
 

おそらく「うっかり痴態」であろう状態であれば
他人事ではなくなるのだろう。

下の緊急事態であると思えばそっと耳打ちできるのかもしれない。
 
 
 

だが、口もとになってくると途端に言いづらくなるのは何故だろう。
 
 
 
 
しかし、中井貴一にご飯つぶはそこそこ緊急事態である。
 
 
 
 
 
 
全くの他人の情事を気にしてられないという人もいるだろうが、
私の様に気になってしまう人の為にも
レジで袋はいりません的なカードを作ってみてはどうか。
 
 
 

それがあれば声を出さずとも、
言いづらい事もスッとそのカードを出すだけで
思いを伝えられるのだ。
 
 
 
 

米つぶ付いてますよカード、青のり付いてますよカード、鼻毛出てますよカード(正確には口元ではないが・・)
 
 
 
 
 
 
 
言いづらいことも目と目を合わせなくとも、
スムーズ且つスマートにプライバシーも守られるというものだ。
 

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まあ、そんなもんあっても余り浸透しないだろうなと思いつつ、
提案前に山村紅葉的な事務員に出会えればいいですね・・などと
そっとつぶやきながら彼の背中を目で追い、
いろんな意味で彼のこれからの成功を祈ったのだった。
 
 
 
 
 
 
 
 

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