ペケ山ブログ

思いついたことを好きに書いています。

地獄の覗き穴  ~はなまるカフェ、本日のお客様~



妙な夢をみた。


自分が出演の夢ではあるが、その夢を自分が小さな穴からずっと覗いてみているというものだ。


「穴から覗く」といえば忘れられない出来事がある。

 





10年以上前の話だ。

 

 


まだ上京する前、電車で約40分程かけて通勤していた。
乗り換えもない単線は立ちっぱなしだとそこそこ疲れる。
電車は満員だったが、何故かそこだけがぽっかり空席だった。 

 


お、ラッキー

 


この後、何が起こるか知るよしもない私は

軽い気持ちで席に腰かけようとした。

 

 


中腰の状態のまま、私は目を疑った。

 

 


このまま何もなかった様にこの場を去りたい・・

 


空気椅子状態の自分の脚に訴える。

 

 

おい、お前の筋肉、何のためについているんだ!

爆発するくらいまで耐えるぐらい根性見せえ!

 

 

しかし、訴え虚しく私の脚力ではその状態から立ち上がることは出来ず、

若干プルプルしたのち結局座ってしまった。

 

筋肉質なのに使えない筋肉である。


 

 



なんと斜め向いに座っている人が
新聞に開けた穴からこちらを覗いていたのだ。

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ギョロギョロとこちらを伺っている。

 

 



いや、監視しているのか。

 


うん・・確実にこっちをみとる。

 



しかもその新聞には
何だか怖そうな言葉がびっちり手書きで書かれていた。


 

 

 




戦慄が走る。


 

 



周辺の乗客は平静を装っていたが、
さすがに動揺を隠しきれない様子だった。

 


私の向かいの人も私と同様、つい座ってしまった感が否めなかった。
様子を伺うかのように向かいの人と

 


えーっと、これヤバイですよね、
いやですよ、ひとりにしないでくださいよ

 


的な感じのアイコンタクトを取り合っていた。


言うなれば運命共同体といったところだろう。

 

 


更にボックスタイプという膝と膝が触れ合う位の近さなのである。
想像してほしい。
近距離で覗かれているこの恐怖といったらない。

 

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自らこのデンジャーゾーンに飛び込むなんて、
同じくらいのレベルでトリッキーな奴でないと太刀打ち出来るわけない。

 

 


何故気付かなかったんだ自分よ。
数秒前の自分の行動が悔やまれる。

 

 


とは言えもう座ってしまった事実は変わらない。


しかし、ただ穴から見ているだけで特に興奮している様子も無さそうだ。


席を外す行為が逆に彼を刺激するのではないかと

思った私はこのまま約30分間(まさかのノンストップ運行)

その場で耐え続けるという事を選択した。



 



彼は何故穴から見ているのか。
はたまた何かが見えているのか。

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新聞を見ると恐らく随分使いまわしているだろうと推測される。
常に使用しているのか。

 

 




しかし、こんな張り詰めた空気の中、
一つだけ救われることがあった。

 

 

 

 




彼が覗いていた恐怖新聞の一面はテレビ欄だった。

 

 


殴り書きの隙間にピンク色のマーカー。

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はっ・・はなまるマーケット・・・!!





一瞬だけしか見れなかったが、マーカーが引かれていたそこには確かにはなまるマーケットと書いてあった。

 

 

 

 



・・・恐怖の中の一筋の光。

 

 

 

 


彼がチェックした訳ではないかも知れない。
ももしかしたら・・そんな期待が生まれる。

 

 



きっとこの人・・はなまるマーケットを楽しみにしている。
マーカーを引くぐらいだ。

 

 

 

 


そしてこんな風貌である。
もうゲストで出てもおかしくないのではないか。


 

 

 

 



ヤックン、岡江さんが恐怖新聞の彼とおめざを食べている風景が見えた。


そう、はなまるカフェである。

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はなまるアルバム~!

 

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ヤックン「1枚目、視力が回復?」



ペリッ(1枚目のシートを剥がす)

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彼「僕、普段は目が悪いんですよ。これで覗くとよく見える。眼鏡をかけるよりこっちが気に入っているんです。さらに目も良くなってきたんですよー」

 

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ヤックン「へぇ~」

 



岡江さん「目も良くなるかも知れないけど、ほら、新聞ずっと持ってるもんだから、腕の筋肉がすごいですよね。
目も良くなって腕も鍛えられて、一石二鳥な感じで。ねえ?」

あはは~

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あの生放送ならではの独特な間とトーク


 

 



なんとも言えないヌルい雰囲気ではなまるカフェは進行していった。


 



そして自己防衛とも言える仮想はなまるマーケット

ついにクイズママダスに突入。

 

 


カモン!はなまるぅ~ボックスッッ!
と斎藤アナが勢い良くジャンプして屁をかますという伝説のあのくだりはもちろん導入。

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はなまる伝言板を経てついに2日目に突入していた。





仮想はなまるマーケットがオープンした

おかげでなんとか地獄の30分間を乗り切れた。

 


ようやく逃げる様にホームに降りた。

 


ヤックンと岡江さんに心から感謝し、
初めて自分で自分の妄想力を褒めてあげたいと思った。

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全身全霊で妄想に集中していた私は
その後も暫く神経が研ぎ澄まされていた。

 

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例えて言うなら綱渡りだと軽く8メートル、

縫い針に一発で糸を通す事だと針60本くらいは可能だっただろう。

 

 


それは家に着くまで、いやもう家に着くときは研ぎ澄まされ過ぎて、

少しくらい地面から浮いていたのではないか。

 

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惜しくも番組終了ではなまるマーケットは閉店してしまったが、別の番組でヤックンを見ると身も凍るあの出来事を思い出す。

 

 



結局彼は穴から何を見ていたのか。
穴から通して何を見ようとしていたのか。

 

 


今も同じ様な風貌で、あの新聞から覗いているのだろうか。

 



はなまるマーケットは閉店してしまったが、
それに変わる心の支えを見つけているといい・・とそんな事を思ったのだった。

 

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