ペケ山ブログ

思いついたことを好きに書いています。

ビーチク悪徳商法 〜咲かせて桃色吐息〜 その①

 
 
 
20歳の頃の話である。
 
 
 
その日はすこぶる体調が良かった。
 
 
 
 
私はこの頃、ひどい頭痛持ちで
毎日のように気分が悪かった。
 
 
 
 
なのに、その日はスキップ、いやもう2ステップしてしまうほど気分が良く、
居ても立っても居られず、街へ繰り出した。
 
 
 
 
心に余裕ができたのだろうか。
 
 
信号が点滅したらゆったり立ち止まって待ち、
さらにはビラを配っている人にブラマヨ小杉ばりな笑顔で会釈をし、

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道を聞かれたら必要以上な笑顔で鈴木奈々ばりの身振り手振りで説明し、

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前から歩いてくる親子に対し、勝手に美輪明宏のような笑顔で見守り、

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なんかもう片手には、当時は珍しいあのスーパーフード、
アサイーを使ったドリンクなんて軽く持ち、
通常の半分のスピードで鼻歌交じりにフンフン言いながら
道端ジェシカばりにゆったり歩いていた。

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ハァ〜、なぁんて気持ちがいい、清々しい日なのかしら。
そんな事を思いながら歩いていたら、
 
 
 
 
おしゃれな若い男女に声を掛けられた。
 
 
 
 
 
同じくらいの歳だろうか。
「アンケートお願いします!」
と声を掛けられた。
 
 
 
 
 
 
いつもなら断わるところだが、この日のペケ山は違った。
 
 
 
全てを受け入れる、そう聖人君子のような
 
 
 
逆バーサク状態である。
 
 
 
 
 
 
 
「ええ、もちろんですとも。」
 
 
 
 
 
 
 
内容は美容に関する意識調査だった。
 
 
すると、彼らはここの建物で美容室をしているとフレンドリーに話始めた。
 
 
(ああ、この子達は美容師さんなんだな)
 
 
そんな事を思い、しばらく気分良く話をしていたら、
 
 
 
 
「良かったらお店でもう少し詳しいアンケートをお願いできないですかね〜?
ハーブティやサンプルも出しますよ〜」
 
 
と言われた。
 
 
 
 
普通だったら、なんかちょっと怪しいな・・
なんて、思うところだか、
世間知らずな田舎者である上に、
 
 
 
 
そう、聖人君子はすこぶる気分がよかったのだ。
 
 
 
 
まあ、美容室だったらいいか、急いでもないし、ハーブティ飲みたいし〜
 
 
 
 
 
気軽な気持ちで
 
「少しだけなら〜」
 
と答えてしまったのだ。
 
 
 
 
 
 
 
ペケ山はまだ分かっていなかった。
これが俗に言うキャッチセールスということに。
 
 
 
 
 
 
 
オシャ男女に美容室を案内される。
 
 
 
「お一人様、お通しします。」
 
 
 
 
 
店の中に入ったら、違和感があった。
 
 
 
 
(アレ?美容室って髪を切る美容室じゃないの?)
 
 
 
 
店の中はベットが二つ並んでいて、
店内は化粧品のボトルの様な物がズラリと並べられていた。
 
 
 
 
白衣の様な服を着ているお姉さん達が数人。
 
 
 
 
そして薄暗いライト。
 
 
 
「?」
 
 
 
 
まだ理解が出来ない内にカウンターに座らされ、ハーブティを出された。
 
 
 
 
するとしばらくして
奥の部屋から白衣を着た色黒の
強いて言うなら梅宮アンナ似の女性が現れた。

 

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その②につづく