広島カープの地で触れたアレ
とうとう、カープ優勝か?
・・・と、いっても特に野球が好きなわけではない。
むしろ巨人好きの父親が巨人が負けると
くっそ不機嫌になるのが嫌だったので
野球はほとんど観ない。
ホークスは地元なので義理で応援するくらい。
が、カープの活躍をテレビで観るとあの瞬間を思い出す。
私は奥田民生が好きで、
それは10代だったか、
奥田民生の生まれた地でライブを見ようと
友人と2人で広島を訪れていた。
割と大きいホールの開演だったため、
市内のビシネスホテルに泊まっていた。
夜喉が渇いたので近くのコンビニに行った時の事である。
恐らく、市民球場の近くだったのだろうか、
その日はカープとの試合だったのだろう。
ひと際デカイ男が立っていた。
というか、商品を選んでいた。
丁度神田うのとの熱愛がスクープされて
メディアがざわついていた時だったので、
時の人を目の前にして、
10代の田舎少女はその有名人に気を取られていた。
石井を横目でチラチラ見ながら
飲み物コーナーの冷蔵庫を開けようとした時、
ふわっっと腕に何かが触れた。
何か柔らかな、シルクの様な感覚だった。
人影が隣に見えたので、
「すみません・・」と顔を向けたら
そこには、同じく
ん?あれ?
さっき触れたものは一体何だったのか。
冷蔵庫を開ける前からプレイバックしてみた。
あれは腕毛だった。
なんと言う柔らかさだったろうか。
まるで高級ミンクの毛皮の様な肌触りだった。
「意外だな・・・」
2人がコンビニから去って行くのを見届けながら呟いた。
まさかとは思うが、
よく水泳選手が水の抵抗を無くす為に体毛を剃ると聞くが、
野球選手もそうなのか?
より早く腕を振りボールを投げる為に・・
毛を滑らかに柔らかく・・・
するわけないか。
力強い毛質のイメージなのに
こんな滑らかさを持ち合わせているなんて・・・・
ある意味ギャップ萌えか。
広島にはライブを観に来たのだが、
とても楽しかったライブの記憶よりも、
高津の腕毛の記憶の方が
鮮明に残っているのである。
シルクのように柔らかいということを・・
カープファンがスタンドで湧いている様子を見ると
あの時の腕毛が風になびいているかのように感じてしまうのだった。
(高津はヤクルトだけどね)
カープ・・・優勝するといいなぁ