ペケ山腐女史のひとりごと①
松田龍平がスタンダードなドラマにでていると、
珍しいなと思ってしまう。
現在出演しているドラマはなんだか観る気がしないので観てはいない。
バカヤローが口癖の暴れん坊、
あの「戦場のメリークリスマス」の
大島渚監督の新作であること、
まさに戦場のメリークリスマスと同様タッグで注目度は抜群、
あの松田優作の息子が出演するらしいと
メディアでも話題の映画だったと思う。
司馬遼太郎の短編小説を元にした、
新撰組を男色の世界で描く衝撃の内容だ。
とにかく、松田龍平演じる加納 惣三郎がすごい。
まだ少年の雰囲気が残り、
切れ長な瞳に、白い肌、中性的な雰囲気がとても妖艶で、
そりゃあ、ノーマルな男もくらっとくるだろうという魅力がある男なのだ。
簡単に言ってしまえば、みなその魅力に取り付かれて
おかしくなっていくという話である。
剣豪の男たちを虜にしていく加納を「化物」と呼んでいた。
内容は男色ネタではあるものの、変化球時代劇としても楽しめる作品だ。
当時私は16・17歳だったろうか、あまりBL的なものは興味かなかったのだが、
ここから一気に興味が湧いてしまうのである。
あまり、そういう描写があるものは好きではないので
匂わせるぐらいのものにとても惹かれる。
そうなの?
いや、違うよね?
でもはっきり言わないけどそんな気がするわね、というものだ。
要は精神的BL、もしくはBL風味というやつである。
友達以上恋人未満ってやつね。
まあ、「御法度」は風味ではなく完全にそうなのだが。
当時は松田龍平のあの流し目が忘れられず、
鼻息荒く、変なソワソワドキドキが止まらなかった。
今は実力派俳優として出演している映画などみているが、
最初に斜めから好きになってしまっているので、
他の人よりは特別な感情で応援しているのかもしれない。