ペケ山ブログ

思いついたことを好きに書いています。

地獄の覗き穴  ~はなまるカフェ、本日のお客様~



妙な夢をみた。


自分が出演の夢ではあるが、その夢を自分が小さな穴からずっと覗いてみているというものだ。


「穴から覗く」といえば忘れられない出来事がある。

 





10年以上前の話だ。

 

 


まだ上京する前、電車で約40分程かけて通勤していた。
乗り換えもない単線は立ちっぱなしだとそこそこ疲れる。
電車は満員だったが、何故かそこだけがぽっかり空席だった。 

 


お、ラッキー

 


この後、何が起こるか知るよしもない私は

軽い気持ちで席に腰かけようとした。

 

 


中腰の状態のまま、私は目を疑った。

 

 


このまま何もなかった様にこの場を去りたい・・

 


空気椅子状態の自分の脚に訴える。

 

 

おい、お前の筋肉、何のためについているんだ!

爆発するくらいまで耐えるぐらい根性見せえ!

 

 

しかし、訴え虚しく私の脚力ではその状態から立ち上がることは出来ず、

若干プルプルしたのち結局座ってしまった。

 

筋肉質なのに使えない筋肉である。


 

 



なんと斜め向いに座っている人が
新聞に開けた穴からこちらを覗いていたのだ。

f:id:x_yama:20170618173140j:plain

ギョロギョロとこちらを伺っている。

 

 



いや、監視しているのか。

 


うん・・確実にこっちをみとる。

 



しかもその新聞には
何だか怖そうな言葉がびっちり手書きで書かれていた。


 

 

 




戦慄が走る。


 

 



周辺の乗客は平静を装っていたが、
さすがに動揺を隠しきれない様子だった。

 


私の向かいの人も私と同様、つい座ってしまった感が否めなかった。
様子を伺うかのように向かいの人と

 


えーっと、これヤバイですよね、
いやですよ、ひとりにしないでくださいよ

 


的な感じのアイコンタクトを取り合っていた。


言うなれば運命共同体といったところだろう。

 

 


更にボックスタイプという膝と膝が触れ合う位の近さなのである。
想像してほしい。
近距離で覗かれているこの恐怖といったらない。

 

f:id:x_yama:20170618173140j:plain


自らこのデンジャーゾーンに飛び込むなんて、
同じくらいのレベルでトリッキーな奴でないと太刀打ち出来るわけない。

 

 


何故気付かなかったんだ自分よ。
数秒前の自分の行動が悔やまれる。

 

 


とは言えもう座ってしまった事実は変わらない。


しかし、ただ穴から見ているだけで特に興奮している様子も無さそうだ。


席を外す行為が逆に彼を刺激するのではないかと

思った私はこのまま約30分間(まさかのノンストップ運行)

その場で耐え続けるという事を選択した。



 



彼は何故穴から見ているのか。
はたまた何かが見えているのか。

f:id:x_yama:20160806221708j:plain

 

 


新聞を見ると恐らく随分使いまわしているだろうと推測される。
常に使用しているのか。

 

 




しかし、こんな張り詰めた空気の中、
一つだけ救われることがあった。

 

 

 

 




彼が覗いていた恐怖新聞の一面はテレビ欄だった。

 

 


殴り書きの隙間にピンク色のマーカー。

f:id:x_yama:20170618173410j:plain




はっ・・はなまるマーケット・・・!!





一瞬だけしか見れなかったが、マーカーが引かれていたそこには確かにはなまるマーケットと書いてあった。

 

 

 

 



・・・恐怖の中の一筋の光。

 

 

 

 


彼がチェックした訳ではないかも知れない。
ももしかしたら・・そんな期待が生まれる。

 

 



きっとこの人・・はなまるマーケットを楽しみにしている。
マーカーを引くぐらいだ。

 

 

 

 


そしてこんな風貌である。
もうゲストで出てもおかしくないのではないか。


 

 

 

 



ヤックン、岡江さんが恐怖新聞の彼とおめざを食べている風景が見えた。


そう、はなまるカフェである。

f:id:x_yama:20170618173449j:plain

 

 

 


はなまるアルバム~!

 

f:id:x_yama:20170618173531j:plain

 

 

 



ヤックン「1枚目、視力が回復?」



ペリッ(1枚目のシートを剥がす)

f:id:x_yama:20170618173558j:plain


彼「僕、普段は目が悪いんですよ。これで覗くとよく見える。眼鏡をかけるよりこっちが気に入っているんです。さらに目も良くなってきたんですよー」

 

f:id:x_yama:20170618173531j:plain


ヤックン「へぇ~」

 



岡江さん「目も良くなるかも知れないけど、ほら、新聞ずっと持ってるもんだから、腕の筋肉がすごいですよね。
目も良くなって腕も鍛えられて、一石二鳥な感じで。ねえ?」

あはは~

f:id:x_yama:20170618173531j:plain




あの生放送ならではの独特な間とトーク


 

 



なんとも言えないヌルい雰囲気ではなまるカフェは進行していった。


 



そして自己防衛とも言える仮想はなまるマーケット

ついにクイズママダスに突入。

 

 


カモン!はなまるぅ~ボックスッッ!
と斎藤アナが勢い良くジャンプして屁をかますという伝説のあのくだりはもちろん導入。

f:id:x_yama:20170618173803j:plain

 

 

 

 


はなまる伝言板を経てついに2日目に突入していた。





仮想はなまるマーケットがオープンした

おかげでなんとか地獄の30分間を乗り切れた。

 


ようやく逃げる様にホームに降りた。

 


ヤックンと岡江さんに心から感謝し、
初めて自分で自分の妄想力を褒めてあげたいと思った。

f:id:x_yama:20170618173449j:plain

 

 



全身全霊で妄想に集中していた私は
その後も暫く神経が研ぎ澄まされていた。

 

f:id:x_yama:20170618173904j:plain

 


例えて言うなら綱渡りだと軽く8メートル、

縫い針に一発で糸を通す事だと針60本くらいは可能だっただろう。

 

 


それは家に着くまで、いやもう家に着くときは研ぎ澄まされ過ぎて、

少しくらい地面から浮いていたのではないか。

 

f:id:x_yama:20170618173927j:plain

 

 




惜しくも番組終了ではなまるマーケットは閉店してしまったが、別の番組でヤックンを見ると身も凍るあの出来事を思い出す。

 

 



結局彼は穴から何を見ていたのか。
穴から通して何を見ようとしていたのか。

 

 


今も同じ様な風貌で、あの新聞から覗いているのだろうか。

 



はなまるマーケットは閉店してしまったが、
それに変わる心の支えを見つけているといい・・とそんな事を思ったのだった。

 

f:id:x_yama:20170618173449j:plain

脇毛存続希望 約一名


脇毛はえてますか?


今や脱毛の技術も進んでいて永久にサヨナラした方も多いだろう。


ちなみに私は未施術である。


風呂場で脇を剃る自分が鏡に映った時、
ふと思い出す。



小学生の頃、母とお風呂に入った時だ。
私が湯船に浸かっている目の前で
彼女は恥ずかしげもなく
徐ろにカミソリを取り出し、脇をショリショリし始めた。
当時の私はもちろん脇毛など生えていない。
 

ツルツルの私は脇をショリショリするその姿に衝撃を受け、魅了されてしまった。


脇を挙げて脇を剃っているこのフォルム。
美しく無駄の無い体勢。


完璧だ。


その造形に、恥部をカミソリで剃るという密事が合わさって、
ぐっと心を掴まれた。

陰部ではない、モロ出しで歩いていても構わないのに恥部である
「脇」という所もポイントだったのであろう。

大人は、こんなことをひっそり風呂場で行わなければいけないんだと、
テンションが上がった。


子供の頃は良く大人の真似をして口紅をつけてみたり、
ヒゲを剃る真似をしてみたりするのがお決まりなのだろうが、
 
私は脇毛を剃るということに大人を感じてしまった。


脇を剃る行為は、お風呂嫌いな私の唯一の楽しみだった。
こっそり、毛が生えてない脇にあてがってショリショリとしてみる。

急に大人になった様で、
また、いけないことをしているようでドキドキした。





時が経ち大人になった。
脇毛を剃る「行為」はもう通常業務であるのでさしてテンションも上がらないが、
脇毛を剃るという「興味」は大人になった今も変わらない。

 
きっと脇剃りの袋とじがあったら間違いなく開けてしまうだろう。
剃りガール的な写真集なんて発売になれば即予約という勢いである。
 

これらはやっぱり18禁にした方が良いのだろうか。

 
 

最近巷では脇毛女子が話題になっているようだ。
海外では脇毛をカラーリングしてポップに見せたりと
脇毛の存在感を出すおしゃれが取り上げられ、
黒船来航も近いのかもしれないとハラハラしている。

しかし脇毛自体を重んじるというよりは
大事に育てたそれを剃ってしまうという儚さがいいと思うのだ。
 

そこになんだかエロスを感じてしまうのは私だけだろうか。
 

そんな事いっていたら、本当にコンプレックスで、
脇毛にサヨナラした人達に怒られるかもしれないが、
万が一、脇毛処理ブームがやってきたとしても
植毛という手もあるので心配ないだろう。

 
 


そして今日もいつもの様に私は脇毛の処理をする。
 
 
 

 

ひとりで勝手に妄想とジレンマ



だめだ




またその他大勢と同じレールに乗ってしまうのか





高橋一生がもうそこまで来ている





星野源は前から好きだったと
いいたいところだがもうそんな戯言
誰も信じてくれないぐらい大ブレイク。
その他大勢のビッグウェーブにのまれてしまう


菅田将暉は出始めにくすぶっていた気持ちが恐らく皆と同じタイミング、そうあのCMで完全に打ち上がり、自ら満員電車に乗り込んでしまった





そして高橋一生




あかん


気がついたらAstudioにピッタンコカンカンに噛り付き、
ジブリの「耳をすませば」で、変声期前の声で声優をやっていたという事実を知れば
速攻観てしまうという有様である。

カルテットは勿論欠かさない。
(そしてカルテットには松田龍平が出ている!ここでは松田龍平は割愛しよう)





以前ペケ山は
あんな子犬の様な顔をして以外とスケべで根アカな才能溢れる文化系肉食男子星野源と、


母性本能をくすぐる笑顔と憑依的演技がギャップ萌えなマイペース個性派男子、菅田将暉


この2点を行ったり来たりしていたが、



現在は
子宮に響く低音ボイスに
あの潤いが足りなそうな干物的笑顔にノックアウト、
独特な雰囲気に何を考えているのか掴めない
猟奇な世界観男子、高橋一生が、
あのゴルゴ13も影響を受けたと噂されている
カルロス・ハスコックよろしく、ホフク前進で徐々に近づいて来ているのだ。




超高速で3点を行ったり来たりしている。
(やかましいw)。




へぇーやっぱり好きなんだー
みんな好きだよねーなんて
言われたくない
またその他大勢のモブと化すのか!?
いっ、いやだ!




でももうそこまでやって来ている






う、うわぁー


テヘ現象

 
 
同じ空間で同じ事に遭遇し、
自然にプッと笑いが込み上げてくる状況。
 
全く知らない人と過ごす不思議な時間。
 
 
 
 
お互い右に左に同じ方向によけ合うことで照れ合うことがあるだろう。
ペケ山はこの「テヘ現象」によく遭遇する。
 
 
 
 
とても天気がいい日だった。
 
 
私はスーパーに行こうと歩いていた。
 
住宅街の細い道をテクテクと歩いていたら、
 
60歳くらいだろうか。
白髪の男性が塀に向かって立っていた。
 
 
ん?あの人、微動だにしないな…
 
 
男性の横を通り過ぎようとした。
 
 
 
すると見たことがない、
フワッフワの毛並みの
丸っこい鳥が塀の上に止まっていた。
 
 

f:id:x_yama:20170205220601j:plain

 
 
 
え?こんな鳥、見たことがない。
 
 
 
 
男性もこの鳥はなんだろうとずっと観察していたに違いない。
 
 
 
 
 
本当にフワッフワなのだ。モッフモフなのだ。
 
毛並みからして子供らしかった。
 
 
 
 
そして思ったよりでかい。
でっかい雛鳥だ。
 
 
 
しかもまったく動かないのだ。
 
 
 
私たちはすれ違う何秒間、
じっとそのフワッフワの鳥を見つめ、
 
 
 
 
何故かお互いうなずき合い、
 

f:id:x_yama:20170205220702j:plain

 
 

f:id:x_yama:20170205220719j:plain

 
ニヤリとしながら別れたのであった。
 
 
 
 
 
 
2人の気持ちが一致した時に起こった
謎のうなずき。
 
 
 
 
 
右に左によけ合う恥ずかしさ=1テヘであるなら、
 
 
 
6テヘくらいだろう。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
その日の前日は雨が降っていた。
梅雨の時期である。
 
 
 
散歩の帰り道、なにか黒くて大きい塊が
道の真ん中に落ちていた。
 
 
なんだか只者ではない殺気を感じた。
 
 
 
犬のフンなのか?
 
それにしてはデカイ。
 
あの大きさ。
まさか人のものなのではないか、
いやしかし、道のど真ん中で?
 
などと思いながら歩いていた。
 
 
 
 
その黒い塊の向こう側から
フレンチブルドッグを連れた女性が歩いてきていた。
 
 
 
 
 
その塊から約2メートル程まで近づいたとき、
私達は、それがのっそりと動いていることに気づき、
 
お互いビクッとして立ち止まった。
 

f:id:x_yama:20170205220810j:plain

 
 
 
 
 
それは超ド級サイズの牛ガエルであった。
 

f:id:x_yama:20170205220850j:plain

 
 
ぱっと見、ティーカッププードルくらいだろうか?
 
とにかくデカイのだ。
 
 
 
 
 
この住宅街のどこから来たのだろうか。
 
 
 
 
 
 
しばらくカエルを見つめたのち、
私達はニヤッと笑いあい、
一礼してすれ違ったのであった。
 

f:id:x_yama:20170205220917j:plain

f:id:x_yama:20170205220932j:plain

 
 
 
同じ距離を保ちながら同時にカエルと気付き、
同じタイミングで犬も一緒にビクッとしたという
シンクロ二シティ。
 
 
 
 
 
8テヘである。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
お昼休み、外で弁当を食べようと神社にいった。
 
そこは木が沢山あり、
軽く森のように緑が生い茂っていた。
 
 
ボロいベンチ。
 
 
隣のベンチには50代くらいのサラリーマンが弁当を食べていた。
 

f:id:x_yama:20170205221003j:plain

 
 
緑が生い茂っているこの神社はスズメが沢山おり、
ちょっとでも弁当からおかずやお米などがこぼれ落ちたりすると、
待ってましたと言わんばかりに、
まるでハンターのようなスズメが一瞬で口にくわえ、
持っていくというサイクルが繰り返されていた。
 
 
 
 
 
ぼーっと木漏れ日をみながら弁当を食べていると、
 
 
急に穴から出て来てしまったのか、
特大のカブトムシの幼虫のような
白くウネウネしたイモムシが動いていた。
 
 
 
 
イモムシを見つけてほんの3秒くらいだろうか?
 
 
 
高速のスピードでスズメが加えて飛んでいった。
 

f:id:x_yama:20170205221104j:plain

 
 
 
あっ!
 

f:id:x_yama:20170205221138j:plain

 
 
 
 
私は思った。
 
なぜ土から出て来てしまったんだ。
 
 
もう暫く土の中にいれば成虫になり、
食べられなかったかもしれない。
 
 
ふと、隣のサラリーマンを見たら私と
同じ事を考えていたのだろう。
 
 
 
 
悲しい表情でイモムシがいた場所を見つめていた。
そしてこっちに気づいた。
 

f:id:x_yama:20170205221212j:plain

 

f:id:x_yama:20170205221233j:plain

 
私達は弱肉強食を目の当たりにした。
 
 
あのトムソンガゼルがライオンに食べられるシーンと重なる。
 
 
 
 
切ない気持ちが表情にでていたのだ。
 
 
 
お互いその顔を見合った後、ニヤッと笑った。
 
 
 
 
 
お互い同じ思いで同じ顔をしていたという
気恥ずかしさ。
 
 
 
 
 
10テヘである。
 
 
 
 
 
 
まったく知らない人と同じ場所で
同じ行動をしてしまうテヘ現象。
 
 
 
ご近所さんなど人との繋がりが薄くなっているこの都会でも、
こういったテヘ現象を通して人はこんな些細な事で
繋がることができるのだ
と感じた今日この頃。
 
 
 
けしてひとりではない。
 
 
 

 

広告を非表示にする

ビーチク悪徳商法 〜咲かせて桃色吐息〜 その②

 
 
 
 

f:id:x_yama:20161229100655j:plain

梅宮アンナ似の女性は
先程記入したアンケートをみて
話し始めた。
 
 
 
 
「肌荒とかニキビとかはちゃんとメンテナンスをすれば無くなるわよ」
「洗顔とか何使ってる?洗い方もコツがあって・・」
 
 
 
 
など薄暗い部屋で梅宮アンナ似は言葉巧みに会話を重ねていく。
 
 
 
 
(あ、美容室ってこっちの美容か・・)
 
 
 
 
そんな事を思いながら彼女の話を聞いていた。
 
 
 
 
ちなみに今じゃ当たり前だと思うことでも
肌の手入れの知識がほぼ皆無だったペケ山にとっては、
うーん、なるほど。と思うようなアドバイスや、情報のオンパレード。
 
 
 
 
 
 
徐々に彼女の話術にハマっていくのである。
 
 
 
 
 
 
 
 
すると梅宮アンナ似は奥から何か機械を持ち出してきた。

f:id:x_yama:20161229100655j:plain

 
 
当時はエステなどにしかなかった
「美顔器」である。
 
 
 
 
 
 
いまや美顔器は世の中に当たり前に出回っていて安価で買えるものだが、
当時は簡単に手に入るものがなかったし、
ましてや、お子ちゃまのペケ山はこんな機械を見たことがなかった。
 
 
 
 
 
少しずっしりしたその機械のスイッチを入れると
キュインキュインと音を出し始めた。
 
 
 
 
 
「これを肌にあてて化粧水を浸透させるの」
「使っていくうちに肌がプリプリになるわ」
 
 
 
 
そしてペケ山の手の甲に当て、
キュインキュインさせた。
 
 
 
特には効果は感じられなかった。
そりゃそうだ。20歳の肌だ。
 
すでにきめ細やかなのである。
 
 
 
 
 
 
「若いうちから使っておくと後々楽よ、肌の色も明るくなるし、
梅宮アンナも使ってるわよ」

f:id:x_yama:20161229100655j:plain

 
 
あ、やっぱり意識してたんすね・・
 
別に梅宮アンナは特別好きではないが・・
「へ、へぇ〜」
 
 
 
 
 
そしてニキビにも効くとニキビ用のヘッドに変えて
ペケ山のニキビに当て、
キュインキュインさせた。
 
するとピリピリ少し痛みが走った。
 
 
 
 
「電気を当てて毛穴の中の脂を出すの」
「おぉ〜、凄い」
 
 
 
 
そして洗顔の方法が悪いと、泡だてスポンジで石鹸を泡だてる練習をした。
 
 
「そうそう上手いじゃない!」
「えへへ、そうですかぁ〜?」
 
 
 
 
 
 
この頃にはもう若干ではあるが、
師弟関係ができつつあった。
 
 
 
 
 
 
 
「いまなら綺麗が30万で手に入るよ」

f:id:x_yama:20161229100655j:plain

 
 
 
ほうほう・・・
ん???
 
 
 
 
 
 
さっさっ、30万んんん!?
 
 
 
 
 
 
 
いくら何でも高すぎる!
 
 
 
 
 
 
フリーターの20歳にとっては、
鼻血が吹き出るくらいの高額である。
 
 
 
 
 
 
「いやー、その金額はちょっと・・」
 
 
 
 
 
 
 
すると薄暗い部屋の中で梅宮アンナ似は
駄目押しで魔法の言葉を呟いた。











f:id:x_yama:20161229100857j:plain

「乳首・・・、ピンクになるわよ」

 

 
 
 
 
 
 

 
 
え?
 
 



 

f:id:x_yama:20161229100616j:plain

ガァァァァァァァン!!!
衝撃が走った。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
何てことだ。
この機械を乳首に当てがってキュインキュインさせると
ピンク色になると言うのだ。
 
 
 
 
 
 
 
 

f:id:x_yama:20161229100857j:plain

「私は今お陰様でピンク色よ」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
え!?
 



 
ガァァァァァァァン!!!
衝撃が走った。
この人こんなに色黒なのに??

f:id:x_yama:20161229100616j:plain

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
気がついたらローンで購入していた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
魔法の言葉、
 
「乳首ピンクになるわよ」
 
なんと恐ろしい言葉であろうか。
 
 
 
 
どこぞの得体の知れない機械を
30万で買わせてしまうとは・・・
 
 
 
 
 
 
それだけ、ピンクの乳首というのは
女子にとってステータスであり、
ライバルにどれだけ容姿が劣っていても、
私はピンクであるという絶対的自信が
弱肉強食のサバイバルを生き抜いていく
モチベーションとなるのである。
 
 
 
 
 
 
 
家に帰って、何でこんな高いの買ったんだろ。
と少し後悔したが・・・
 
 
 
 
若干期待しつつ夜な夜な当てがって
キュインキュインさせる事、4週間。
 
 
 
 
 
 
気づいたらクーリング・オフ期間は過ぎていた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
結果は・・・ご想像におまかせしよう。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
姉に騙されたんじゃない?
と言われるまで気がつかなかった。
 
 
 
 
 
 
私は胸を眺めながら下唇を噛んだ。
 
 
 
 
まあそもそも、美顔器であって、美乳器ではない。
 
 
 
 
 
高額な美顔器は2年間のローンを残し
そのうち、ホコリを被る事になる。
 
 
 
使い続けたら本当に美顔になったのかもしれないが・・・
 
 
 
 
 
 
今は家電量販店などにいくと
安くて高性能な美顔器が沢山置いてある。
 
それを見ると胸が痛むのだ。
乳首だけに。
 
 
 
 
 
 
 
あなたも、気分がすこぶる良い日は気をつけて頂きたい。
ちょっとならいいか、が足元をすくわれるのだ。
 
 
 
 
簡単に人を信じてはいけないんだなと、
たとえ、乳首がピンクになるなど
うまい話を持ちかけられても冷静に対処し、
甘い誘惑に惑わされてはいけない。
 
 
 
自分の意思をしっかり持たないといけないんだと、
社会の怖さと世間知らずな自分の若さを知った20歳の頃の話である。
 
 
 

ビーチク悪徳商法 〜咲かせて桃色吐息〜 その①

 
 
 
20歳の頃の話である。
 
 
 
その日はすこぶる体調が良かった。
 
 
 
 
私はこの頃、ひどい頭痛持ちで
毎日のように気分が悪かった。
 
 
 
 
なのに、その日はスキップ、いやもう2ステップしてしまうほど気分が良く、
居ても立っても居られず、街へ繰り出した。
 
 
 
 
心に余裕ができたのだろうか。
 
 
信号が点滅したらゆったり立ち止まって待ち、
さらにはビラを配っている人にブラマヨ小杉ばりな笑顔で会釈をし、

f:id:x_yama:20161229095135j:plain

 
道を聞かれたら必要以上な笑顔で鈴木奈々ばりの身振り手振りで説明し、

f:id:x_yama:20161229095154j:plain

 
前から歩いてくる親子に対し、勝手に美輪明宏のような笑顔で見守り、

f:id:x_yama:20161229095420j:plain

 
なんかもう片手には、当時は珍しいあのスーパーフード、
アサイーを使ったドリンクなんて軽く持ち、
通常の半分のスピードで鼻歌交じりにフンフン言いながら
道端ジェシカばりにゆったり歩いていた。

f:id:x_yama:20161229095407j:plain

 
 
 
ハァ〜、なぁんて気持ちがいい、清々しい日なのかしら。
そんな事を思いながら歩いていたら、
 
 
 
 
おしゃれな若い男女に声を掛けられた。
 
 
 
 
 
同じくらいの歳だろうか。
「アンケートお願いします!」
と声を掛けられた。
 
 
 
 
 
 
いつもなら断わるところだが、この日のペケ山は違った。
 
 
 
全てを受け入れる、そう聖人君子のような
 
 
 
逆バーサク状態である。
 
 
 
 
 
 
 
「ええ、もちろんですとも。」
 
 
 
 
 
 
 
内容は美容に関する意識調査だった。
 
 
すると、彼らはここの建物で美容室をしているとフレンドリーに話始めた。
 
 
(ああ、この子達は美容師さんなんだな)
 
 
そんな事を思い、しばらく気分良く話をしていたら、
 
 
 
 
「良かったらお店でもう少し詳しいアンケートをお願いできないですかね〜?
ハーブティやサンプルも出しますよ〜」
 
 
と言われた。
 
 
 
 
普通だったら、なんかちょっと怪しいな・・
なんて、思うところだか、
世間知らずな田舎者である上に、
 
 
 
 
そう、聖人君子はすこぶる気分がよかったのだ。
 
 
 
 
まあ、美容室だったらいいか、急いでもないし、ハーブティ飲みたいし〜
 
 
 
 
 
気軽な気持ちで
 
「少しだけなら〜」
 
と答えてしまったのだ。
 
 
 
 
 
 
 
ペケ山はまだ分かっていなかった。
これが俗に言うキャッチセールスということに。
 
 
 
 
 
 
 
オシャ男女に美容室を案内される。
 
 
 
「お一人様、お通しします。」
 
 
 
 
 
店の中に入ったら、違和感があった。
 
 
 
 
(アレ?美容室って髪を切る美容室じゃないの?)
 
 
 
 
店の中はベットが二つ並んでいて、
店内は化粧品のボトルの様な物がズラリと並べられていた。
 
 
 
 
白衣の様な服を着ているお姉さん達が数人。
 
 
 
 
そして薄暗いライト。
 
 
 
「?」
 
 
 
 
まだ理解が出来ない内にカウンターに座らされ、ハーブティを出された。
 
 
 
 
するとしばらくして
奥の部屋から白衣を着た色黒の
強いて言うなら梅宮アンナ似の女性が現れた。

 

f:id:x_yama:20161229100655j:plain

 
 
 
その②につづく
 
 

 

天狗狩り〜Sの悲劇〜

 
 
 
まあ、今じゃ珍しくもなんともないだろう。
 
むしろ現代っ子であれば、高校デビューが当たり前の様な時代かもしれない。
 
 
 
そんな私もそのひとりであった。
 
 
 
 
誰でも聞いたことはあるだろう。
 
 
工業高校の女子はそんなに容姿が整ってなくても、そこそこモテるという話だ。
 
 
 
まさにその通りだ。
 
 
 
それが工業高校マジックである。
 
 
 
 
 
女子に飢えている工業高校男子達は
女子を間近で見たり接触する機会が途絶えてしまい、
選り好み出来ない極限の状態まで衰弱し、
 
 
結果、女子であればもうだいたい良しとする終着点にたどり着く。
 
 

f:id:x_yama:20161009143208j:plain

 
 
 
 
 
 
 
私のクラスは女子が3人しかいなかった。
他のクラスもそんな感じだ。
 
 
 
 
モテないわけがなかろう。
 
 
 
 
 
 
私は勉強があまりできなかった。
 
勉強をしたくないという甘い考えで、推薦で高校へ行くことになった。
運動推薦だ。
 
ペケ山は柔道をしていたのだ。
 
推薦の話が来た時は「やったね、受験しないで入れる」
程度だった。
 
 
普通に受験したら入れなかっただろう
工業高校にしては少し偏差値が高めの高校。
 
 
 
 
 
そして席についてはじめて気がつくのだ。
圧倒的な男子の多さに。
 
 
 
 
 
 
よかったー、アイプチしてて・・。
 
 


 
 
両親がくっきり二重の癖に
一重がコンプレックスだった私は
一念発起、アイプチでガッツリ二重にして入学式に挑んだのだ。
 
 
 
 
アイプチの成果?が出ていたのか、
序盤からもうすでに工業高校の魔法がかかっていたのかわからない。
 
 
 
自分で言うのも何だが・・・・凄かった。
 
 
 
人生一番のモテ期到来である。
 
 
 
 
ちなみに当時は
普通の女子高生より少しガタイが良かった。
アイプチもまだ慣れておらず
まるで殺し屋の様に眼光も鋭く、血走っていた。
なのにモテた。
 
 
 
 
 
 
もう一度いう。
 
 
 
 
 
 
まるでゴルゴ13のような眼光で、こんなに筋肉質なのに、である。

f:id:x_yama:20161009143326j:plain

 
これが工業高校マジックなのだ。
 
 
 
 
 
 
廊下を歩けば廊下側の窓がガラガラと開きだす。
 
たまに隠し撮りされ、
バスケ部の更衣室にはペケ山の写真が貼ってあった。
 
女子がめっぽう少ない工業高校の球技大会、
女子の試合の時は学校中の男子が体育館にむらがった。
 
 
告白だってもう何度かされてしまっているという快挙。
 

f:id:x_yama:20161009143403j:plain

 
 
 
 
今まで「モテる」という経験がなかった私は
そう、調子にのった。
 
 
 
あからさまには出さない様にしていたものの、
自覚があるがゆえ、人が集まる場所にわざわざ趣き、
見られているという事に快感を覚えていた。
 
 



まったく、嫌な女である。
 
 

 
 
私の鼻はニョキニョキと伸びていった。
完全に天狗である。
 
 
 


真っ赤っかの天狗になっていたのである。
 

f:id:x_yama:20161009143528j:plain

 
 
 
 
 
 
そんな人生初のモテ期で
恐ろしいほど天狗になっていた私の前に
 
 
一人の少年が現れた。
 
 
 
 

 
 
 
同中のS君である。
 
 
 
 

 
 
あれは忘れもしない。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
テクテクと私の前にやって来たS君は
私の顔を暫く見るなり首を傾げてこう言い放った。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「えーー?・・・・・・・・・・普通?・・・・・だよねぇ?・・・・・かわいいかぁ?」
 
 
 
 
 
 
 

f:id:x_yama:20161009143631j:plain

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
心の底から不思議そうに、だ。

ペケ山はかわいくないと言い放った。










「私はモテる」と調子に乗っている今、
その言葉は刀でバッサリ斬りつけられたようだった。





たいしたことないぞお前。
といいたかったのだろうか?

 
 
 
 
 
 



 
たいしたことないのに
調子に乗んなよお前と。


さらに、
アイプチでまぶた突っ張ってるんだよ。
勘違いするな。かわいくねえ。
何だよその逆三角形の体は。
ハッ笑わせんじゃねーぞ。
 

f:id:x_yama:20161009143729j:plain

 
 
とまで言われたような気がした。
 
 
 
声は発してないのだが、顔がそう言っていた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
モテ期到来で有頂天になり
真っ赤っかな天狗に
パンプアップし続けていた私は
たった一言で伸びた鼻をへし折られたのである。
 

f:id:x_yama:20161009143812j:plain

 
 
 
 
 


 
ペケ山は知っていた。
 
 

 
S君は中学の頃、黒木メイサ似の町イチの美少女に
片思いをしていたということを・・
 
 
 
 
 

f:id:x_yama:20161009143842j:plain

 
 
 
 
 
 
 
 
真っ赤な天狗は一瞬にして狩り取られた。
 
 
 

f:id:x_yama:20161009143906j:plain

 
「ぐっ・・・」
 
 
 
 
 
 
 
 

 
その後、筋肉だけが残った私は入学して8ヶ月で高校をやめたのだった。
 
 
 
 

 
別にS君のせいではない。
 


 
皆同じ事をしていてつまらないなどと
パンク思想?を唱えはじめ、辞めたのだ。
 


 
若気の至りである。
 


 
まあ、今考えればこれは色んなことから逃げるための理由付けであったのだが。
 



 
 
ペケ山は基本的に調子乗りである。
しかし社交辞令でも容姿を褒められたりする
S君のあの顔が浮かび、
拒否反応で上手く対処ができないのだ。
 
 

f:id:x_yama:20161009143729j:plain

 
 
 
 
 


 
これが、トラウマというやつなんだろう。
 
 
 


 
 
 
 
S君の通常の顔がどうだったのか
今は思い出せない。
 

f:id:x_yama:20161009143729j:plain

 
 

f:id:x_yama:20161009145012j:plain

 
このトラウマはこれからもきっと続いていく。
 
 


 
 
 
私はこれをSの悲劇と呼んでいる。